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沖縄県北谷町にある音楽制作会社で アーティストの楽曲やTV・ラジオのCMソング、テーマパークのBGMなど 音楽の制作を行なっています

2019年11月08日

【シンガー、アイドル、ダンサー必見】ライブで使用する音源の話

2mixのオケを使用してステージパフォーマンスをしている皆さん
読んで損はしないと思います!

長文ですが少しの時間お付き合い下さい。


私は平日はスタジオで楽曲制作(作曲・アレンジ・mixなど)、土日はイベントで音響のオペをしているのですが、特に感じることです。


結論
「高音圧でイベント用オケを作るのはやめた方がいい」



近年の音源制作における音圧競争の影響で、”高音圧にしたら迫力のあるサウンドになる”と思われている人が多いと思います。
スマホのスピーカーで聴く場合やBGMとして小さい音量で流す場合だと確かに高音圧にした方が1曲を通じてムラが少なく聴きやすいと言ったことはあるでしょう。

しかし、PA機器を通して大音量にする場合だと逆効果なのです。
迫力があるどころか、ヘッドルームもダイナミクスも小さな音源は逆にパワーが無い音楽になります。
そこに生ボーカルをミックスするとなると違和感が増してきます。


イベントで複数の出演者が音源を持ち込む場合
マキシマイズが低めでダイナミクスが確保された音源と、マキシマイズが高くダイナミクスが無い音源があります。

両音源とも良い状態の音楽で客席へ届けるために、出来る限りのコントロールを手動でしています。

しかし、残念ながらライブで使用される良い機材になればなるほど
一般的な再生機より周波数レンジが広く音量も大きいので、”普段の聞こえ方と違う”と感じると思います。


<まとめ>
・マキシマイズが高くダイナミクスが無い音源
  ↓
RMS平均値が高いためオペレーターによりレベルを下げられます


・マキシマイズが低めでダイナミクスが確保された音源
  ↓
RMS平均値が低いためオペレーターによりレベルを上げることが可能。生ボーカルとの混ざりも良い



<結論>
・内容が理解できた方 → 是非、実践してみてください。

・内容が難しくてわかりにくいという方 → ライブに マニピュレート を入れて下さい!


マニピュレートに関して詳しく話を聞きたい方はお気軽にご相談ください!!!


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Posted by 株式会社ナンクル at 09:00 │日記スタジオワーク